突然体を震わせバタンと倒れ、バタバタと手足を動かすような発作は飼い主さんとしては非常に

ショッキングでパニックにもなってしまうでしょう。

 実際初めてのてんかん発作が出てしまった子の飼い主さんは興奮状態で来院されることが多いです。


 てんかん発作はいうなれば神経系統の伝達異常ということがいえます。

 ただ発作といっても他にも発作を引き起こさせる病気があるので鑑別が必要となってきます。

 まだ若い子では先天性の病気の可能性もありますし、心臓疾患、低血糖、内臓疾患、そして腫瘍から

くるもの等様々な病気があります。この場合これらの病気の根本治療をしていかないと発作の鎮静には

繋がりません。

 また厄介なのは脳自体の異常によっても発作が引き起こされるのですがこの場合は血液検査やレントゲン、

超音波検査等にも異常をみとめないケースも多々あります。

 その場合、CTやMRIなどの検査を実施して確定させていくということが必要になってきます。ただこれは

どの病院にもあるわけではないので病院を紹介させてもらって進めていくという形になります。

 勿論これは飼い主さんと話し合い、ご希望の場合での話です。


 てんかん発作の可能性が濃厚となってきたらばてんかんの治療を行っていきます。

 てんかんは発作のときはとても辛そうですが、発作が終わると普通にうごいてご飯も食べてなんてことも

多いですね。

 そこでそもそも治療が必要かということになりますが、数年に一度見る感じだというような場合は様子を

みてみましょうとなることが多いです。

 一年に数回はあるとなると治療していった方が安心だと思いますね。

 てんかん発作が起こっている間は神経、筋肉が緊張し体に負担がかかります。発作後元に戻るとはいえ

疲労感はあると思います。

 また重責といって一回目の発作が終わったかと思うと間髪入れず次の発作が始まり結果何十分もの間

発作状態などというのは非常に危険な状態で避けたいことですね。

 発作の治療は基本内服薬で行っていきますが、長時間発作を起こしていて病院に運ばれてきてしまった場合は

入院の必要があり鎮静剤にてある程度の時間眠らせ休ませるような処置をとります。

 また内服薬を初めて一ヶ月程しても発作の頻度が変わらないとなると内服の用量や種類を増やすことも考え

なければなりません。


 てんかん発作の治療のゴールはどこになるのか?

 もちろん今後一切発作が出なくなるというのが理想であり皆さんの希望でしょう。しかしてんかんは

どうしても習慣性があり再度起こってしまうケースが多いというのが現状なんですよね。

 ですのでてんかんの場合はいかに次に起こる発作の時期が延ばせるか、そしていかに発作の時間が短縮

できるかということが目標になっていきます。


 てんかんを起こしてしまうということは残念なことではありますがそのことを理解し、うまく

コントロールしていくことによって本人の生活への負担を減らすということは可能です。


                                         2013年 10月

  

※上記は当院の方針であり、他院と異なる場合があります。ご了承下さい。

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てんかん発作