猫さんが連発でクシュン、クシュン、クシュン!とクシャミをしているのを見かけたら猫風邪

(伝染鼻気管炎/FRV)の可能性があります。

 このウイルスは空気感染、飛沫感染をするもので猫の口、鼻、あるいは結膜等から侵入します。

 外に出さない猫さんでも飼い主さんが外で風邪ひき猫さんを触って家に戻ってから飼い猫さんを

触っても感染する可能性もあります。

 よくあるのは春先にノラのちび猫さんを保護してきたらその猫さんはクシャミと涙目、鼻水が

あったのだが元気で食欲もあるので様子を見ていた。その後クシャミ等は治まって正常になった。

 ところが元々家にいた高齢の猫さんがクシャミをし始め、どんどん症状が悪化していった・・・

というようなケースです。

 人のインフルエンザと同じですよね。

 特に家で多頭飼いをしている場合だとみるみる皆クシャミをし始めてその治療に追われ大変に

なってしまうことが多いです。


  このウイルスにより粘膜表面がただれ、潰瘍などもできて涙目(ひどいと結膜が腫れて眼球が見えない位にも

なります)、鼻水、発熱、クシャミ、沈鬱といった

症状があらわれます。ほっておくと影響が喉にまで及び、咳、呼吸困難、さらには大量のヨダレをたらし口を半開きにして喉を伸ばしてじっとしているなどの症状も出てくる場合があります。


 鼻水により鼻の穴が塞がると匂いを嗅げなくなってしまいます。これはご飯を食べる時に匂いが

感知されないと食べようとする意志が弱まってしまい食欲不振に陥ってしまうケースもあります。

 食べられなければ流動食などを口に入れるといった処置も可能ですが口の粘膜も荒れて痛く暴れてしまう場合があるためなかなかはかどらない子もいます。

 症状が重いところまで進行してしまった猫さんの中には亡くなってしまう子もいるのが事実です。


 風邪の症状が疑われたら食欲、元気があっても早めの治療をした方が安心だと思います。

 あまり症状が長引いた子ではその後元気になったとしても粘膜の変性が後遺症として残って慢性の鼻炎(いつも鼻水がにじんでいる)や慢性の結膜炎(いつも涙目)がある子もいます。

 結膜炎がひどかった子では角膜に結膜が癒着してうまく視力が保てない子などもいます。


 またこのウイルスを感染させないようにするために定期的なワクチン接種は理想的です。

 いつかかるか分からないのが怖いですからね。


                                        2013年 10月

  

 ※上記は当院の方針であり、他院と異なる場合があります。ご了承下さい。

 

猫のクシャミは要注意!

HOMEに戻る

コラム目次に戻る