病院に来たら治った!?

 診察始めによくあることなのですが診察室に入って飼い主さんが

 「咳をしていたのですが病院に来たら全くしなくて・・・治ったかな?」

 「家で元気なさそうにしていたのですが病院連れてくる途中から動くように

 なってきました」

 「足をビッコ引いていたのに今は普通に歩きます」

 などなどおっしゃることがあります。


 確かに異常な状態が改善されているということはいい事ではあります。しかし  

多くの場合病院に来るまでの間に自然治癒している可能性ってあまり高いとは

言えないと思います。

 これは病院に来ているという要因が動物に緊張や興奮を引き起こして本来その子に出現していた症状を一時的に隠してしまっていることがあります。

 動物達が日頃生活している家、場所は最もリラックスできる環境であって本来の自分をさらけ出せる場であります。

 しかし一度外へ出て散歩ならまだしも色んな動物の匂いのする、また実際他の動物がいる病院では防衛、警戒などに神経が集中しがちだと思います。こうなると具合悪くしている場合じゃないな!となってしまうことが多いのではないでしょうか?

 勿論状態が著しく悪い場合はこういうことに左右されないでしょうが意識もハッキリとしていて比較的症状も初期や軽度の場合は当てはまります。

 ましてや彼らは話せないですから疑い深く診察するように心がけています。

                               

                           2015年  3月



    ※上記は当院の方針であり、他院と異なる場合があります。ご了承下さい。


 

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